医療者向け
JSP|JSPとは

JSPは、地域で人生の最終段階で苦しむ人とその家族への支援を目的とした人材育成プロジェクトのことです。

2014年にめぐみ在宅クリニック院長小澤竹俊が、「どんな病気でも、どこに住んでいても、安心して人生の最期を迎えることのできる社会を目指す」というミッションを具体的に行動に表すために、掲げたプロジェクトで、シンボルカラーは、人生の渚(この世とあの世の境)をイメージするオレンジと濃紺のグラディエーションです。

JSPの背景

団塊の世代が後期高齢者を迎える2025年には、年間の総死亡数が150万人を越えることが人口動態から推計されています。高騰する医療費などより、在院日数の削減や、ベッド数の調整などより、急性期病院で看取り対応が困難になる事が予想されます。そのため、大切な人生の最期を、それぞれの地域で安心して過ごせるように、地域包括ケアが謳われています。顔が見える関係作りや、ITを使った情報共有などは大切な課題です。

しかし、実際に個々の看取り対応となると、苦手意識を持つ医療・介護従事者は少なくありません。このままでは、大切な人生の最終段階を、残念な形で過ごす人が地域であふれてしまうことでしょう。人生の最終段階という大きな苦しみを抱えた人とその家族に対して、誠実に援助が提供できる人材が必要となります。

これまで、人生の最終段階の人とその家族と誠実に援助を行ってきた医療機関はホスピス・緩和ケア病棟です。この経験を一部の医療職のものとせず、医療・介護にあたる人、自分自身や家族の問題として考える人、さらには、解決が困難な苦しみを抱えた自分自身と向き合う人とその支援をする人へ伝えて行く必要があります。

JSPの名前の由来

JSPは、

人生Jinsei)の

最終段階Saishu-dankai)に対応できる人材育成

プロジェクトProject)の

略です。

特に医療・介護職向けに行う人材養成講座を、ここではJSP養成講座と呼び、2025年までに全国に伝えて行く必要性の高いミッションです。